レビュー『地球最後のゾンビ-NIGHT WITH THE LIVIN DEAD-』

▽らのらの。

▽休みに次ぐ休みで、いい加減給料が心配なうぃずだよ。

▽読書とゲームの時間は増えてるけどもね……本を買う為の余裕が、ね?

▽最近モンハンワールドにハマってしまって、記事を書かなきゃ書かなきゃと思いながらもPS4を起動してしまうのが辛い。

▽ま、それは兎角、だ。

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地球最後のゾンビ -NIGHT WITH THE LIVING DEAD- (電撃文庫)


地球最後のゾンビ-NIGHT WITH THE LIVIN DEAD-
著 鳩見すた 先生 イラスト つくぐ 先生

あらすじ
 全世界を襲ったゾンビパンデミックから5年後――、人類はほぼ絶滅していた。
 荒廃した東京をひとりさすらう少年ユキトはある日、「死ぬまでにやりたい10つのこと」のため北海道を目指し旅をしている少女エコと出会う。
 いつも笑顔で明るい彼女だが、その正体は他に例のない“ゾンビ化していないゾンビ”だった。
 彼女の死を見届けるため、人類の敵とふたり旅に出ることにしたユキト。
 決意を胸に、朝日とともにいざ出発しようとするとエコがかわいく抗議の声を上げた。
「ゆっくんは、デリカシーがないなぁ。支度はすぐだけど、昼間は出たくないの」
 尖った口先が、つまらなそうに続ける。
「くさっちゃうから」

※公式サイトより引用

 本作は、いわゆる『ゾンビパニック物』とは一線を画している。

 作中では既に、パンデミック(作中ではインシデントと呼ばれる)が終焉を迎えており、ゾンビと戦いながらサバイバルをして生きていくという訳では無いことから、一般的なそれとは一味違った作品となっている。

 1度終わりを迎えた世界で人類はどう変わってどう生きていくのか? ということが物語の主軸にあり、『ゾンビとなってしまった肉親を手に掛けられるか?』というシーンが何度も登場する辺り、やはりゾンビパニックというよりはそれがもたらす『変化』に重きを置いているのは間違いないだろう。

 特に『ヒーロー』という単語の使用率が高く、このことやシナリオから『正義とは、ヒロイズムとはなんぞや?』と作者が読者に問いかけてきているように思える。

 ヒロインが『体は死んでいるが意識を保ったゾンビ』であるというのも、人間の定義そのものへの問いかけともとれる。

 主人公はゾンビにより肉親を失っており、自らを慕っていた弟分すらもその歯牙によって失っている。

 父親の最期は、ゾンビ化した母親を受け入れて自らもゾンビになったという形であり、かなりのトラウマになっているのは間違いない。

 そんな彼が、心を保ったゾンビであるヒロインと出会ってしまう訳だ。

 何だかんだと、一緒に北海道を目指して旅をすることになった2人は、ヒロインが持つ『死ぬまでにやりたい10つのこと』を達成していく。

 ヒロインはゾンビであるため、既に死んではいるのだが。『もう死んでいるのにか』と作中でも言っているが、終盤では『死ぬな!』と変化しており、この作品は人間の心の移り変わりやその本質ということに関して、かなり深く掘り下げられた作品と言える。

 そんな高尚なテーマを、終始ヒロインが笑顔で先導しているため、難解さを感じさせないのは素晴らしい。

 最期に呟かれる愛の言葉など、在り来りである筈なのに読んでいた僕の心を熱く打ち付けてきた。

 故に、個人的な評価としてはかなり高い評価を下したいのだが、若干設定が甘い部分がある。

 例えば、ヒロインは体内の血液を全て防腐液に置換することで腐敗の進行を抑えているという設定があるのだが、当然それでは脳が機能しなくなる。

 ゾンビ自体がファンタジーと言われれば元も子もないのだが、それでは『防腐剤置換』という設定や随所で描かれるゾンビの設定自体が蛇足になりかねない為、やはりここは相応の設定を与えて欲しかった部分ではある。

 実はこの作品の本筋はゾンビではないため、あまり深く突っ込むのも良くはないのだが……。

 兎角、そういった本当に細かい部分を見なければ、『人間の思想を描く物語』としての完成度は非常に高いことを保証する。(これライトノベル?と言われると疑問だが

 ただ、近年の『ライトノベルのストレスフリー化』の為、万人にオススメ出来ないのだけが残念だ。

 元々純文学読みだったり、『泣きゲー』を好むような読者は、是非とも1度手に取ってほしい。


地球最後のゾンビ -NIGHT WITH THE LIVING DEAD- (電撃文庫)



▽ゾンビ物だと思ってたらそんなことは無かった件。

▽いやしかし、最近のラノベ界は地味に攻めてきてるよね。

▽最早『ライトノベル』の定義すら僕にはわからなくなってきたよ。

▽最近読んでるのがそんな感じの深いテーマ持ちばかりだからなのだろうけどね……。

▽さて、ここから作品の発売ラッシュが来るからね、それに備えておかないと。

▽具体的にはもうやる気が起きないぐらいにモンハンワールドをやりこんでおくだとか……ちゃんと本も読んでますよ、はい。

▽では、この辺りで。

▼貴方のラノベライフが充実することを願って――。



※サムネ用画像

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