寄り道『Web小説感想会⑤』

▽やぁ、久しぶり。

▽なかなか長編を読み切る時間が取れず、更新が遅れてしまって申し訳ない。

▽ということで、1作だけだけどもやっと読み終えたからね、感想を綴っていくよ。

▽ただ、前提として僕は『歴史譚』が苦手だ。なのでそこに関する完成度や、史実を照らし合わせた批評はあまり得意じゃない。

▽故に、文章の読みやすさやシナリオ、またキャラクター性で語らせていただきたい。

▼それでは本文へどうぞ▼


のじゃ姫! 信長様と天下布武~現代知識で未来を変えろ~

作者 青山つばさ


 織田家に仕官したら、信長様が美少女な姫だった。

 歴史好き大学生カズマは、気づけば1545年の尾張で浪人になっていた。

 出会ったのは少年時代の織田信長。後の重臣、滝川左近一益として仕官に成功する。

 ところが、授業で習ってきた戦国時代なのに、信長だけが男の格好をしていながら、語尾に『のじゃ』を付ける姫であることが発覚。

 信長と天下統一を目指す、左近の現代知識は、戦国時代に通用するのか!?

 政略結婚、桶狭間、将軍との対立、武田家との決戦、本能寺など試練やフラグを乗り越えろ。

 史実で不遇な滝川左近と、のじゃ姫信長のニッポン変革物語が開幕する!

※引用


 信長はそろそろ全能存在になりそう。

 それは兎も角、今回は完結作の感想だ。

 先ず、歴史譚ということで知識がないと読みにくいのでは? と思ったが、台詞を追うだけでも楽しめる出来となっている。

 序章こそ、駆け足すぎるとも思ったが、文章が安定する中盤からはキャラ同士の掛け合いもユーモアがあり、のじゃ姫様もカリスマ性を発揮していて大変良いと思う。

 但し、肝となる(?)ラブコメパート部分は、実にさっくりと毎回終わってしまうため、そういった絡みをじっくり楽しみたい読者には物足りなく感じるだろう。

 夜伽のシーンが最初を除きダイジェストとなっているのもかなり勿体ない。

 歴史譚である以上、本筋ではないのだろうから仕方が無いのかもしれないが『のじゃ姫』が可愛いだけにもう少し掘り下げても良かっただろう。

 物語の進行に関してだが、基本は史実を軸にバタフライ・エフェクトして未来を変えていく形となる。

 のじゃ姫信長の敵は先んじて打つ!の形で有名武将は子供のうちにご退場させたり芽を摘んだり、手段に関しては特には変わったことはなく、至って普通の歴史改変といった感じだ。

 元が読者を選ぶジャンル故に、ここで凝ったギミックを仕込まなかったのは寧ろ良かったと言えるのではないだろうか。

 単純な手段での改変であるため、深く考えることもなく読み進めることが出来る。

 苦手ジャンルの人でも、安心して読めるだろう。

 全体的にライトに仕上がっているため、歴史譚への入門としても良いかもしれない。

 問題点を挙げるとするのなら『主人公の影が薄くなりがち』ということだろうか。

 登場自体は主人公である為当然多いのだが、印象に残った台詞があまりない。

 やっていることも、史実を使っての知識無双ではあるのだが、イマイチインパクトには欠けている。

 この手の作品では良くある『露骨な持ち上げ』が少なめであるということなのだろうが、それにしても主人公に対する印象が一切残っていないのだ。

 前時代的美少女ゲーム主人公と言えばいいだろうか?

 また、途中で主人公が監禁されるシーンがあったのだが、本来そのような展開であれば『のじゃ姫が側にいないことによる寂しさ』や『自分の恋慕の深さの自覚』等を掘り下げ、今後の展開を深める材料にしていくべきなのだが、実際は『コタツよこせよぉぉぉぉお』

 ……姫様ちょっと可哀想では?

 姫の妹と致してしまったと思っていたら実は姫だったでござる、という展開も良いと思うのだが、読者に対しての情報開示が弱いために『騙し討ち』のようになっている。

 初夜の次の日、のじゃ姫の歩き方がなんだかおかしかったりだとか何かしらの伏線貼りが出来るシーンだった為に勿体ない。

 のじゃ姫の主人公に対する愛情表現は『可愛い』の一言に過ぎるのだが、主人公が淡泊すぎるのは残念ではあった。

 魅せるための『肉食展開』というのを上手く組み込めれば、より良くなるだろう。もし改稿するようなことがあれば、もっと愛でるシーン濃く書いてほしい(願望)

 上で例にあげたのは一部であるが、このように『勿体ない』展開が幾つか見受けられる。

 描写に関しても淡泊すぎる為、もっと深く書いてもいいだろう……難解になりかねない題材のため難しくはあるだろうが。

 主人公とのじゃ姫以外のキャラについても、キャラが立ってはいた為に掘り下げが薄かったのが勿体ない。

 総じて『まだ磨ける原石』と言える作品だ。

 是非とも今書いている作品が落ち着いた後、更なる磨きをかけて頂きたい。

 確実に、人気を取りにいける作品になるだろう。

左揃え


のじゃ姫!リンク



▽のじゃ姫様ほんと可愛い。

▽なろうで萌えたの初めてかもしれないね。

▽主人公持ち上げまくるだけのヒロインって、あまり好きになれないのよ僕。

▽のじゃ姫様は、カリスマ性をちゃんと持ってて大変よろしいと思いました(小並感)

▽ところどころ『惜しい!』と思う作品だったけれど、大筋はサクサク飲み込めて面白かったし、展開速度も丁度いい。唯一間延びしたのは主人公拉致された時なんだよね、本当に勿体ない。

▽上でも言ったけど、あまり知識のない僕でも読み込むのは苦じゃなかったから、入門として読んでみてもいいと思う。

▽作者も活動が活発なようだし、現在書かれている別の作品が落ち着いた頃にのじゃ姫掘り起こしがあったらいいなぁと個人的に期待したりなんだり。

▽兎角是非とも1度、読みに行ってみてほしい作品であることは間違いないね。

▽さて、それでは今回はこの辺りで。

▽次回は出来るだけ早く、けれども雑にならないように頑張って更新するよ。

▼それでは、次回また▼

 

 

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